えっ!私が今、実況するんですか?思いがけない競輪実況との出会い |
競輪実況アナウンサーになるなんて考えてもいなかったです、実は(笑)。
この仕事を始めたキッカケは、七年前に、有線の競輪放送のテスト番組があって、そのアシスタントに出たんです。
その頃、小松島には決まった実況の方がいなかったんですね。それで私に「やってみないか」と声をかけてくださって。
いえ、そのテスト番組でアシスタントしただけで、競輪のこともまったく知らなかったですよ。
だから競輪 OB の方に競輪のこと教わって。競輪実況 OB じゃなくて、競輪の OB 、元選手の人に習ったという、何か出だしからして人と違ってますよね(笑)。
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忘れもしない、実況の初日。自分がその日にやるとはぜんぜん思ってなかったんです。
ふるさとダービー小松島で、大阪から専門の実況の方がいらしてまず 1R を実況なさったんですよ。
それでその人がしゃべるんだなあと思っていたら、「はい、じゃ、やって」つて、いきなり 2R から私がしゃべることになった(笑)。
いまだに語りぐさになってますが、号砲鳴って二十秒、無言でした(笑)。 |
その後はただ「 9 番 7 番、1 番 5 番 」とか番号しか言わない実況ですよ。
それしかわからなくて。番号言うのも、最初のうちはユ二フォームの色の、 7 番と 9 番が区別つかなかったり、 8 車立てのレースだとわけがわからなくなったり。もう、大変でした。
実況の師匠といえるような人もいなかったから大変でした。自動車に乗ってる時に、他の車のナンバープレートの数字を覚えておいて追い抜かされたらその数字を読み上げてみるとか、実況アナウンサーの方の本にそんなやり方が載っていたので自分もやってみたり、とにかく最初は何もわからなかったけれど、自分でいろいろやってみて、 2 年ぐらいやってなんとか実況らしい形がつくようになったという感じですね。
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若い選手たちの熱気。その熱い選手たちのレースを自分が実況したい! |
ちょうどその頃、小倉竜二選手がデビューしたんですよ。
小倉選手の年に 2 人、その次の年に 4 人、その次に 8 人かな、徳島から若い選手がたくさんデビューして、徳島がどんどん盛り上がっていきそうな予感がすごくあって。
それで、ああ、この人たちが走るのを実況したいな、と自分の気持ちが徳島のムードと一緒にどんどん盛り上がっていつたんです。 |
小松島競輪場は、 本当にみんな熱心なんです。
まず市長が競輪に熱心なのは有名ですよね(笑)。
ふつう、施行者(競輪局)の会議なんかは局長や次長や課長なんかが出ることが多いんですが、小松島は市長が自ら出向きます。こういう競輪場は珍しいですよ。
徳島選手会も、富原忠夫支部長を初めとして、市長に負けないぐらい熱いですからね(笑)もう、みんなを引っばっていく!というパワーがあって、私まで引っばられているみたいですよ。
こういう競輪場で、ずっとレースを見て実況できるというのは、すごく幸せなことだと思いますね。 |
鳥肌を立たせてくれる選手がいる。 |
実況していると、鳥肌の立つ瞬間があるんです。
ダッシュのいい選手というのは、踏み込んだ瞬間にわかるんですね。そういう時に、あっ、これだと思って鳥肌が立つんです。
そういう選手はどんどん上がっていくだろうな、と思いながら見ていると、ほんとにどんどん成績を上げてトップレーサーになっていく。
佐賀の荒井崇博選手や、熊本の岡崎孝士選手なんか、ここで実況しながら「踏み込みが違う!」って見つけた選手で、強くなってくれて嬉しかったですよ。
自分の目も確かかな、なんて(笑)。 |
贔屓の選手は徳島の選手全員。
フアンの横断幕からキャッチフレーズをいただくことも |
贔屑の選手は・・… いません!地元選手全員です!(笑)。
徳島の選手たちは、みんな優しいし活気があるからすごく応援したくなりますね。
増田鉄男選手なんか「引退したら茂村さんと交代して実況アナをやる!」って言ってて、もうやる気満々ですから(笑)。
彼ならいつものあの調子で実況もやってくれるんじゃないかと思っちゃいますよね。
実況で『 阿波のプリンス』 って言っているのは、あれは堤洋選手のつもりなんです。
『瀬戸のプリンス』 というのもあって、それは岡山の石丸選手です。
ニ人ともハンサムでしよ。私が勝手に言ってるだけなんですけど(笑)。
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こういうキャッチフレーズみたいなのって、フアンの方が送ってくださる横断幕のコピーからいただくこともあるんですよ。
桜井健選手の横断幕に『 スパーダッシュ健ちゃん]って書いてあって、それで私も「ス― パーダッシュ桜井」と言ったことがあります。
堤選手の「プリンス」というのも、やはり横断幕にそう書いてあったので、いいなと思って使わせていただいたんですよ。
面白いなあと思ったり感心したりするようなコピ― があれば、それを少しでも紹介したいと思いますし、私が実況で横断幕のコピーを使ったりすると、その横断幕の持ち主の方に「使ってもらってありがとう」という手紙をもらったことがあります。
それも嬉しいですねー。 |
予想外の展開になる時が実況アナウンサーの腕の見せ所! |
実況アナウンサーの一日、というと、まず開催初日の前日、前検日の昼に競輪場に入って、放送の用意などを整えます。
初日は朝の 9 時には競輪場入りして、出走表新聞を見て当日の出場選手の確認。
競輪選手の名前って、思いもよらぬ読み方をする場合あるので、そのチェックもしっかりやります。
たと−えば[葛西」と書いていたらふつうは「かさい」だけど、「かっさい」と読む選手がいるので気をつけないといけないし。そういうことを書き留めたノートをつくっています。 |
そしてレースが始まると実況です。全レースを一人で、この実況室でしゃべっています。車券は買いますよ。でも、場外発売している時だけで、実況やってるともう車券買ってるヒマはないですよ。
それに大穴買いなので(笑)人気のないところばかりに目がいったりしちゃうから(笑)。
自分の考える理想的な実況は、「思う通りスムーズに口が回ること!」。
難しいですよー。十レースに一回ぐらい、思い通りに口が回るんですけどね(笑)
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昔は、自分の考えた展開通りにレースが進んで、自分の考えた通りに実況ができることが理想的かなと思っていたこともあるんです。
でも今は、思ってもいなかった展開になった時のほうが面白いし、いい実況になるような気しますね。それは、思ってもいない展開になると驚きますけど、その驚きは置いといて(笑)頭を切り換えてその状況をしゃべる。
そっちのほうが、結果的にいい実況になってるかな、と。 |
小松島競輪の熱気をぜひライブで体験ください。
熱気に負けない熱い実況をお送りします |
自分がこの小松島競輪場で実況やれて、すごく幸せですね。施行者も選手会も熱心だと言いいましたが、ファンの方たちもいいんですよ、小松島は。暖かい。人情派です。たまに下を歩いてると「ねえちゃんがんばれ!」とか声かけてもらったりして(笑)。
女の子のお客さんがいたりすると興味津々 で話しかけたりしてて、フレンドリーだし。もう、全員ががんばってる競輪場ですよね(笑)。
競輪場のロケーションもいいですよね。ホームスタンドから見るのもいいし、ーセンターの客席から、山と海が一緒に見渡せる。いろいろな競輪場に行きましたが、風光明楯ということでは小松島はナンバーワンじゃないかって胸を張れますから。こんないい競輪場なので、ぜひいっぺん皆さんに来てもらいたいです。
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競輪は、生が、ライブが、素晴らしいです。 私、いつも考えてるんですけど、三連単車券を当てれば、ナンバーズと同じぐらいのお金が儲かって、ナンバーズでは味わえない楽しさを味わせてもらえる。こんなのなかなかないですよ(笑)。
全国に、女性の競輪実況アナウンサーは 3 人いるんです。富山競輪場と、福井競輪場と、ここ小松島。よく言われるんですけど、「全国でいちばんうるさい女性競輪実況アナだ」って。それは私も自信があります(笑)。 |
うるさいし、男っぼい実況だとも言われるんですよ。女性らしい「〜〜しました」とかじゃなくて「〜〜だ!」とかって言い切ってますから(笑)。
競輪のスピードとスリルと迫力を表現するために、私はそのほうがいいなと思って、男っぼいと言われても平気で(笑)やってます。
ぜひ、誰もが熱い小松島競輪場に来てください!
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